ShopBot Camp #4 開催レポート! デジタルと手仕事が融合する「ものづくり」の最前線

「ShopBot Camp」は、アメリカのShopBotオーナーが集う交流会を日本でも実現したい!という想いから始まった、ShopBotで「ものづくり」をする人のための特別なイベントです。これまでにVUILD川崎ラボでの初回(ゼロ回)を皮切りに、全国各地のオーナーさんの拠点で回を重ねてきました。参加は無料。ShopBotでの「ものづくり」に少しでも興味がある方なら、どなたでも大歓迎です!
過去のレポートはこちらです!
ShopBotがたくさんある村、岡山・西粟倉村での開催
記念すべき第4回は、岡山県西粟倉村にある株式会社さつきさんで開催されました。さつきさんは、90年以上にわたり神社仏閣や住宅を手掛けてきた大工の家系、その3代目である林敬庸さんが代表を務める歴史ある工務店です。

会場となったさつきさんでは、VUILDでアルバイト経験もある建築学科出身の仲子(なかこ)さんが弟子入りしたことをきっかけに、ShopBotを導入。仲子さんは今、「デジタル大工」として、伝統的な大工の技術とShopBotの加工スキルを融合させるべく、日々腕を磨いています。

仲子さんが作った一枚板のワークデスク。ShopBotを使いながら、最後は手で微調整して作っています。
遠方からも多くの参加者が集まり、中国・関西圏を中心に「ShopBot」への熱い想いを持った方々が一同に会しました。ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!

個性が光る!参加者たちのプロジェクト紹介
恒例の自己紹介&プロジェクト紹介タイムでは、参加者一人ひとりが現在進行形のプロジェクトや作品を披露。スタッフも含め、全員が発表するこの時間は、作品を通してそれぞれの個性が垣間見え、非常に盛り上がりました。

itisetouchi池田さんは、最近木ではなくアクリルを加工し、LEDテープライトでネオン風サインを作っているそうで、試作品を見せていただきました。

前回の会場だったポートフォリオ守行さんは、大阪で始めた「ShopBot同好会」の活動を紹介。地域に根ざしたコミュニティの広がりを感じさせました。

前回はShopBot導入直後だったという富永建具さんからは、VCarveの基本ツールを駆使して製作したお店のノベルティなど、驚くほど多くの作品が!短期間でのスキルの習得に拍手喝采でした。

本業は設計者でありながら、ShopBot制作デザイナーとしても活躍する小笠原隆範さんは、なんとRhinocerosのGrasshopperを使って3D切削のCAMを自作するシステムを開発中とのこと。懇親会中もPCを開いての会話が盛り上がっていました。

VUILDの青柳からは、3x6板に10脚取れるWSスツールやお椀や看板加工など最近の加工を紹介。(スツールは歩留りがすごい!)
大工の知恵とデジタルの融合!さつきの工房探索
大工さんの工房なので、資材や道具がたくさん。また違った雰囲気の工房で随所にらしさがある工房風景でした。このような見学ができるのも、オーナー工房で行われるShopBotCampの醍醐味です。

Alpha96-48-14 角材も加工できるよう深さが深いタイプを導入

ビットを固定するレンチには、力が入りやすいよう、大工さんオリジナルの柄が。

西粟倉村で活動するDIY系YoutuberJPさんがShopBotを使って開発した「TAMAGO SAUNA」林棟梁も組み方などアドバイザーとしてお手伝い中。

中に入ると、広々とした不思議な空間が広がっていました。
こちらについてはYoutubeのほうで制作過程など紹介しているのでぜひご覧ください。

入口の右側には「ShopBot」の文字が。ShopBotが梱包されて届いた木箱の板をそのまま飾られていました。
初めての小屋づくりに挑戦!
今回のイベントでは、初の試みとして「ミニ小屋製作」に挑戦しました。木材乾燥機兼サウナとしてデザインされた小屋を、少しアレンジして製作。波板を張ることで剛性を高める工夫も凝らされています。

今回イベントで制作した小屋は、3DCADソフトRhinocerosを最近使い始めた弊社のスタッフが、EMARFの設計補助プラグインを駆使して設計を進めました。ShopBot DesktopMAXを囲めるようなサイズ感でデータ作成しました。

波板なしの状態の木枠

EMARF for Ownersを使えば、接合部を自動生成できます。こちらは「Joint Hozo」というコマンドで生成しました。
EMARF for Ownersを使えば、接合部を自動生成できます。今回は「Joint Hozo」というコマンドで生成したのですが、オフセット0でぴったり接合する設計になっていたため、ビスで固定していくだけでサクサクと組み立てが進みました。作業中は、データの作り方について語り合ったり、談笑したりと、和やかな雰囲気の中で「ものづくり」の楽しさを分かち合いました。

しかし、ここでまさかの設計ミスが発覚!データ通りだからこそ起こる、デジタルならではの落とし穴です。ですが、そこで飛び出した林棟梁の「直したらいいじゃん!」の一言で、参加者全員が手加工でその場でずれを直すことに。墨付け、丸鋸での切り込み、ノミでの相欠き作りと、参加者それぞれが手際よく道具を使いこなし、見事リカバリー!こうした現場での臨機応変な対応も「ものづくり」の醍醐味だと改めて感じました。

墨付け、丸鋸で切り込みを入れて、ノミで相欠きをつくる。参加者のみなさんそれぞれ道具が出てきてテキパキ。

ちょっとした作業なのですが、道具の使い方、フォローやアドバイスの仕方にたくさん学びがありました

「孤独」なものづくりも、「つながり」に変えるShopBot Camp
完成した小屋は、差し入れのスイカを冷やす「スイカ小屋」として大活躍!みんなで美味しくスイカを囲み、デジタルと手加工の技術の重要性を改めて学ぶ、非常に実りの多い会となりました。懇親会のBBQも終始アットホームな雰囲気で、参加者同士の交流が深まりました。

特に印象的だったのは、多くの参加者から聞かれた「一人で作業していると、孤独で…」という言葉。

ShopBotユーザーは、学生、学校の先生、職人、プロダクトデザイナー、設計者、プレカット工場のオペレーター、さらには普段は経理担当者など、本当に多岐にわたる職業の方がいらっしゃいます。ShopBotという共通のキーワードを通じて、普段なら出会うことのない人々が繋がり、互いに刺激し合える。これこそがShopBot Campの最大の魅力だと強く感じました。

このCampでの出会いや学びを糧に、また皆さんと笑顔で再会できる日を楽しみにしています!
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