加工TIPS
3DCADソフトを使わずに3D加工をしてみる
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SopBotの加工データ作成の際、RhinocerosやFusion 360などの3DCADソフトを使わずに、VcarveProで簡単な3D加工ができる機能をお伝えします。

VcarveProの中の、工具経路設定の中に「成形工具経路」というアイコン(コマンド)があるので、それを利用して、チェアの背もたれのパーツの曲面切削を行いました。

今回、制作したい形の断面図はこれ↓

ピンクの点線が加工物の断面図で、外の黒い四角が材料(幅656㎜/高197㎜/厚32㎜)の断面線です。材料はホワイトアッシュを加工します(硬めの広葉樹です)
両面が曲面になっているので、片面ずつデータを作成して、両面加工します。
ベクトルの作成と成形工具経路の設定
まずは、内側の凹の方のデータを作成します。
曲線のデータはCADやillusutratorからインポートしてもOKですが、今回はとても単純なベクトル線なので、VcarveProで描いてみたと思います。
作成するベクトルは2本のみ!(とても簡単!)
加工断面のベクトル(②)と、加工範囲(及び開始位置)(①)のベクトルが必要になります。

↓①と②の線を選択して[成形工具経路]のアイコンをクリックします。


※この時、加工したい位置に加工経路のラインがでなければ、輪郭ベクトルの上で右クリックして方向を逆転させてください。
【 パラメータ設定 】
[工具経路位置]
→材料上面からの加工なので初期設定のまま。
[工具]
→今回は刃径25.4mm丸溝ビットを使ってみました(ボールエンドミル25.4mmを作成)
[クリアランス角が大きい工具を使用]
→チェックするとストレートビットで粗加工が可能です。
今回は1/2インチのストレートビットを使います。
→切込み移動チェック。距離30㎜に設定(任意ですが、刃物の負担を減らせます)
→加工精度 0.2㎜に設定(仕上げの丸溝ビットの加工負荷を減らすため、小さめの数値にしました)
[鋭角を作成]
→鋭角の部分はないのでノーチェック
[境界オフセット]
→自動境界オフセットを使用にチェック
【成形工具経路のパラメーター設定は詳細はこちらを参照ください。】
https://docs.vectric.com/docs/V10.5/VCarveDesktop/JPN/Help/form/uiExtrudedToolpathForm/index.html
↓クリアランス工具経路(粗加工)のプレビュー

↓仕上げ加工のプレビュー

内側の加工データはできたので、同様に外側凸の面の加工データを作ります。
↓外側凸の面のベクトルの作成

↓プレビュー


今回は、両側の余分な部分は、加工後に丸鋸で切り落とすので、このままですが、最後にアウトラインを、[輪郭工具経路]で切り抜いても良いかと思います!
仕上げ加工の様子(凸面)
10倍速にしている動画です。
通常は集塵機を接続しカバーをつけますが、加工の様子が見えやすいようにあえてつけていません。(たまにブロアーで木屑を飛ばしています。)
完成品!



↓両端をカットして磨き、塗装をして、チェアのフレームに取り付けました。
(ちなみに、アーム部分もShopBotで加工)

今回はとてもシンプルな加工でしたが、この[成形工具経路]で、3DCADソフトを使わずとも、装飾的な額縁や、椅子の座面のくぼみや、お椀のような形状も制作可能です!
米国のShopBot Tool社が出しているこちらの動画も、成形工具経路で面白い形を制作していますので、是非ご参考下さい!(youtubeの設定で、日本語自動翻訳も可能です!)
Brian Owen: Exploring 3D Shapes without 3D Modeling(YouTube)
https://youtu.be/N0-_ka8tc0I
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