見たい未来をつくる、林業とShopBotの可能性

はじめまして。VUILDのCOO、井上達哉です。
創業以来、「ものづくりの民主化」という旗を掲げて、ただひたすら走り続けてきました。その道すがら、当時デジタル初心者(現在も毛が生えた程度)だった自分が、実際に見て、聞いて、心に残ったことを、定点観測のような記録として、テクノロジー、持続可能性、カルチャー、地域など、興味の赴くまま、ここに少しずつ書き留めていこうと思います。
ShopBotを見て、初めて胸がざわついた。
VUILDがこの機械の販売を始めてから8年、ずっと見てきたのに。僕はクリエイターじゃないので、ShopBotが動いているのを見て「すごいな」とは思えても、心が揺さぶられることはなかった。
でも、この日は違った。
社会人になって2年目のある日、業界を代表する林業家からもらった言葉を思い出した。「林業には夢はない。でも夢を見ることはできる」。その時、好きな森林や林業に人生をかけようと心に決めた。そして、その言葉が、まさに目の前の光景に生きている気がした。

この写真の中には、家の裏山でスギ林を大切に守り続けてきた老夫婦と、そばに佇む老犬。奥には160年もの時を刻んだ古民家。そしてそこに不釣り合いなほど近未来的な3次元CNCルーターのShopBotと、それを扱う27歳の孫とその仲間たち。

林業は、儲かるものじゃない。山を持つのは負担にしかならないと、多くの人が手放し、そして放置して荒れていく。でも、こうして諦めずに数十年、数百年先を見据えて挑戦する若い人の姿を見て、刺激され勇気をもらえるのが林業の魅力だと再認識した。
儲かるか、儲からないか —— もちろん、経済的な価値は重要。でも、それ以上に、守りたいものがあるからこそ、簡単には手放せない。だからこそ、長い目で未来を見据えられるし、それが明日を生きる力に変わる。

10月26日(日)に開催された岡崎市の林業見学とShopBot工房のお披露目したイベントには大勢の人と期待が集まっていた
夢はないかもしれないけど、夢を見ることはできる。だからこそ、この「悪あがき」にこそ意味があるのかもしれない。愛知県岡崎市の山奥で始まった、若干27歳のニュータイプの次世代がはじめる新しい林業の挑戦に、期待しかないし、心から応援したいと思う。
【ShopBot導入企業】
Tイノベーション株式会社
代表取締役 加藤 隆人
愛知県岡崎市大平町出口32
https://t-innv.com/
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