ShopBotは、他の機械と何が違うのか?

2024/11/29


VUILDのCOO、井上達哉です。

創業以来、「ものづくりの民主化」という旗を掲げて、ただひたすら走り続けてきました。その道すがら、当時デジタル初心者(現在も毛が生えた程度)だった自分が、実際に見て、聞いて、心に残ったことを、定点観測のような記録として、テクノロジー、持続可能性、カルチャー、地域など、興味の赴くまま、ここに少しずつ書き留めていこうと思います。


ShopBotは、他の機械と何が違うのか?

「高性能なのに安価」。これが一番わかりやすい説明だし、実際それで間違いない。でも、それだけでは語りきれない部分がこの機械にはある。だからこそ、今回はその「伝わりづらい価値」について考えてみたい。

その前に、まずは「高性能なのに安価」だという理由から説明したい。ShopBotはアメリカで生まれた機械。その設計の背景には、創業者の強い理念がある。「誰もが手に入れられる機械を作りたい」という想い。その結果、この機械には次の3つの特徴がある。

  1. 創業者の理念――「誰もが手にできる機械を作る」

  2. 組み立て式であること

  3. 木材加工に特化した仕様(ただし金属加工もできなくはない)

これまでVUILDでは全国で245台以上のShopBotの導入をサポートしてきた。工務店、木工所、材木屋、教育機関、地方自治体と、その活用先は多岐にわたる。これだけ幅広い業種で支持されているのも、上記の3つの特徴が大きな理由だと思う。

組み立てることで生まれる「ものづくりの感覚」

特に面白いのが、この「組み立て式」という点。これをお客様に説明すると、たいてい驚かれる。「え、自分で組み立てるんですか?」という声が上がるのは、当然だと思う。普通、木工機械の販売といえば、設置やメンテナンスも販売店が担うのが当たり前なのは理解している。

でも、ShopBotは、僕らは違う。確かにVUILDでも設置サポートのサービスを提供しているが、多くのお客様は最終的に自分で組み立てることを選ぶ。そして、これが結果的に「ものづくり」の最初の一歩になる。初めて触る工作機械を自分の手で組み立てる。機械の構造や部品の名前を知り、それが何のためにあるのかを理解する。このプロセスを通じて得られるのは、単なる機械の操作法だけじゃない。何か問題が起きたときは、自力で対処できる力、いわゆる「レジリエンス」が身につくと思っている。

長女が3歳の時に一緒にShopBotを組み立てた時の写真

このように、ShopBotの特徴を伝えるのは簡単だ。高性能、コストパフォーマンス、カスタマイズ性。でも、それ以上に重要なのは、使う人にどんな価値を提供できるのか?という点だと思う。言葉にするのは難しいけど、この機械には「楽しいものづくり」の感覚を取り戻させてくれる力がある。

なので、ShopBotはただの機械以上の存在だと思う。その価値を言葉だけで伝えきるのは難しいけど、実際に手にして、自分の手で動かしてみると、その意味が少しずつわかってくる。僕たちが目指しているのは、ただの機械の販売ではない。「誰もが、ものづくりにアクセスできる世界」をつくること。その一端を、この機械が担っている。

これから書く「伝わりづらい価値」については、かなり主観に基づいた内容なので、軽い気持ちで読み進めてほしい。でも。もしかしたら、ものづくりの視点が少し、変わるキッカケになるかもしれないと思っているし、期待もしている。

後半に続く(来週に更新予定)

おすすめ記事

他の記事を読む

launch
navigate_before

一覧に戻る

まずはご相談ください