設置する側から、デザインする側へ。【倉吉総合産業高校】

毎年、地域のクリスマスマーケットでイルミネーションの設置を手伝ってきた倉吉総合産業高校の電気科の学生向けに、自分たちでイルミネーション空間をデザインするプログラムを企画・実施させていただきました。
授業の背景
電気科の3年生が取り組む「課題研究」の時間でプログラムを実施しました。期間は10月末から12月15日のクリスマスマーケット本番までの間の3日間x2コマ(3時間)でした。
電気の知識や技術を持つ生徒たちが、これまで携わってきたクリスマスマーケットのイルミネーションを「今度は自分たちの手でつくる」としたら、何ができるだろうか。そんな問いからプロジェクトはスタートしました。
「憩いとはなんだろう?」
まず取り組んだのは、会場となる集いの森の観察です。すでに設置されている照明や空間の雰囲気を確認しながら、「何を作れば、この場所がもっと良くなるか」を考えていきました。

テーマとして浮かび上がったのが、「憩い」という言葉です。どうしたら憩いの空間が生まれるか?まずは言葉から連想を広げていきました。
特別感
いやし
好奇心
遊び
自然




アイデアが固まると、データ化してShopBotで加工する段階へ。木材を削り出し、実物を手にしながら、サイズや形を調整していきました。
生まれたアウトプット
ランタンシェード
集いの森にすでに設置されている照明に合わせた、オリジナルのランタンカバーを制作しました。新たに作るのではなく、既存の空間に溶け込ませるデザインを選んだことで、会場全体の統一感が生まれました。




ベンチ
光の演出だけでなく、「空間を楽しむ」ための家具にも取り組みました。人が集まり、座って過ごせる場所をつくることで、イルミネーション空間全体の体験を設計しました。

座面をあえて斜めにすることで、2人で座るとぐっと近づくという仕組みです。設置面が丸くなってゆらゆらすることもできます。
参加型ワークショップ
クリスマスツリーを来場者と一緒に飾るワークショップを企画しました。いろんな柄が入ったパーツを重ね合わせて、オリジナルのオーナメントをつくる体験です。バッグに結びつけて持ち帰る子どもの姿も見られました。
生徒たちが作ったものを一方的に見せるのではなく、来場者が参加できる場をつくったことで、地域との自然な接点が生まれました。
いろんな柄が入ったパーツを重ね合わせて、オリジナルのオーナメントをつくる
バックに結びつけてくれた子も
技術から、場づくりへ
クリスマスマーケットでの屋外展示にとどまらず、冬期間は隣接する館内での展示も実現しました。より多くの人に、生徒たちの作品を届けることができました。
私たちがこのプログラムを通じて伝えたいことは一つです。ShopBotでのものづくりは、自分たちの技術をどう彩って伝えるかの手段であり、道具の一つであるということ。ツリーも照明も、既製品だけでなくオリジナルの形を自分たちで作ることができる——その可能性を、生徒たちは今年のクリスマスマーケットで体現しました。

今回のような、学校の授業や地域のイベントと連携したものづくりプログラムのご相談をお受けしています。「こんなことができないか」という段階からでも、ぜひお気軽にお声がけください。
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